名刺型CD-R

CD-Rには、12cmや8cmの普通の円盤のものの他に、「名刺型」と称して、長方形や樽型のものも売られています。しかし、これを名刺代わりに使うのは避けた方がよいでしょう。

はっきり言うなら、これはCDの規格を大きく外れた欠陥商品です。なるほど、ノートパソコンのCD-ROMドライブの多くは、CDの穴を引っ掛けるロックが付いているため、あまり問題なく使えるかもしれません。しかし、名刺型を使いづらい、あるいは使うと故障の原因になるCD-ROMドライブもあります。

デスクトップパソコンでよく使われているトレイ式ドライブには先に述べたようなロック機構がないし、トレイの奥側に大きな溝があって、下手すると内部でCD-Rが落ちて取り出せなくなる危険もあります。横置きで使っているならまだしも、縦置きにしている場合は、トレイ中央にちゃんとセットできないため、絶対に使ってはいけません。

たまに、スロットイン式(車載用CDデッキと同じような機構)のCD-ROMドライブも見かけますが、この種のドライブは12cmと8cmの円盤形にしか対応しておらず、長方形や樽型のCD-Rを入れると、まず取り出せなくなります。

それに加え、名刺型CD-Rは普通の円形のものよりブレが大きく、読み取る時も、かなりうるさい音を立てるし、読み取り精度も悪いものです。この点だけ考えても、せいぜい「奇抜な形のCD-R」というだけで、実用性はありません。

自分で使うとか、事情を良く知っているパソコンマニアに渡すのならともかく、パソコンに疎い人も含めた他人にホイホイと名刺型CD-Rを“名刺代わりに”渡すのは止めましょう。「どうぞあなたのCD-ROMドライブを壊してください」「故障するかもしれないけど、まああなたのパソコンをモルモットにしてください」ということになりかねません。悪くすると、パソコンの故障を弁償する羽目になって逆に評判を落とすくらいが関の山です。

どうしても小さいCD-Rが必要なら、昔のCDシングルと同じサイズの、円形の8cm CD-Rを使いましょう。これはCDの規格にちゃんと従っているので、ほとんどのCD-ROMドライブで使用できます。ただしトレイ式ドライブを縦置きで使っている場合は、8cm CDをきちんと固定できずに引っ掛かってしまうことが多く、注意が必要です。従って、特別の事情がない限りは、できるだけ12cmの円形の普通のCD-Rを使用しましょう。

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